都民の森まで1000mの登り

檜原街道をしばらく走り、あきる野市から檜原村に入った頃、空が曇ってきた。週末の遠出はどうも天気に恵まれない。


●秋川の渓谷、檜原村に入ったあたりだったか

檜原街道は、秋川を右に左に縫うように走る。檜原村役場を過ぎると、秋川は南秋川と北秋川に分かれる。
南秋川に沿って道を登る。


数馬温泉の手前だったと思う、細くなった南秋川の流れ

数馬温泉の少し上流、蛇の湯温泉のとある駐車場に、村の観光案内看板があった。
これが実によくできている。幅4mほどもある中に、水墨画風の山々と観光説明の文字がびっしり。
看板制作者の熱意が伝わってくる。
残念なのは高いところに設置されているので、メガネ掛けて視力1.0のワタシにはほとんど読めない。
たぶん誰も読まないだろう。
制作者の熱意が、ハズれてしまったのはちょっと悲しいかも。でも個人的にはスキ。


●視力検査してるみたい、自信ある人、どうぞ

その看板の向かいに、合掌造りの“たから荘”という温泉旅館があった。
ここ数馬の里特有の“兜造り”と呼ばれる合掌造りだそうだ。道路から建物入口に至るアプローチも、
手入れが行き届いて感じがいい。
先ほどの看板も、この旅館のものらしい。後で調べたら、審査が厳しいことで知られる
“日本秘湯を守る会”の会員でもあるみたい。手作り感あふれる雰囲気と相まって、
旅館のこだわりを想像させ、先々ぜひ泊ってみたいと思わせる。


●茅葺き?が見事、合掌造りが東京にあるなんて

檜原街道を進み、奥多摩周遊道路に入った。以前、有料自動車道だったころの名残の料金ゲートがまだある。
ここから道は、幾分広くさらに走りやすくなった。勾配も緩やか。


●錆びた料金ゲートを過ぎて・・・緩やかなつづら折りを登っていく

道は走りやすくなったけど、山の上が少しガスってきて寒い。武蔵五日市駅と比べて10度ほど低いのでは。
写真撮るにも日蔭の曇った山というのは面白くない。


●道端の背丈ほどのツゲの紅葉がアクセントに、山の上はガスってる

ようやく都民の森に到着。今日初めて着た冬用ジャージのおかげで風は大丈夫だった。ただ汗っかきなので、
中が濡れてしまった。ここで休憩した30-40分の間に、外気の寒さで汗が冷えて、歯がかみ合わない。
暖かい食べ物を売ってる売店があるなんて知らなかったから、
下で買ってきた冷たいおにぎりと自販機のホット生茶でガマン。
歯がガクガク。隣りの親子連れが食べてる、焼き饅頭のみそが焦げた香ばしい匂いが・・・何とも。


●奥には自転車は入れない、駐車場は満杯で観光客は多かった、ローディも20人ほど