日暮里駅から巣鴨駅

日暮里駅に辿り着いた。東口周辺は、舎人ライナーの新しい駅舎や高層ビルが立ち並ぶが、
南口周辺は下町商店街の雑然とした雰囲気が残っている。
ガストの脇から急な階段が伸び「紅葉橋」に続く、この先に南口改札がある。


●隣のガストは以前仕事先に行く途中で何回か入った

紅葉橋の脇の坂道を登ると、別の跨線橋「下御隠殿橋」につながり、その橋上に北口がある。
日暮里駅はとても複雑な構造。東口と南口と北口が、駅舎も、前を通る道路もまったく異なる。
初めて訪れた人は出口を間違うと戸惑うのでは。


●坂の名前は御殿坂なのに、橋の名前と食い違っている不思議

日暮里駅から西日暮里駅に向かう。上野から池袋間は跨線橋の集中している区間だけど、
西日暮里駅周辺に跨線橋はない。西日暮里駅は高架橋の下にあるため、駅舎そのものが無い。


西日暮里駅に下りる急な坂道

田端駅は、私が30年近く都内に住んでいて駒込駅とともに一度も利用したことのない駅。
今回初めて訪れたが、駅舎がきれいでatreまであるとは予想外。
駅前の跨線橋である「新・旧田端大橋」。
新橋は車道として、旧橋は「田端ふれあい橋」という愛称で、歩行者専用として利用されている。
ここで構内のNEWDAYSで軽く腹ごしらえした。
しかしこの時点ですでに15時過ぎ。写真撮影に時間がかかって少し陽が傾いてきた。
そろそろ帰り仕度をしないと府中に着くまでに暗くなるかも。


●(左)田端駅舎、(右)新田端大橋から北側を望む

田端駅と駒込駅の間にある唯一の跨線橋が「富士見橋」。この付近でも高台に位置しており、
落ち着いた静かな住宅地の中にある。その名の通り昔は富士山がよく見えたのだろう。


●(左)北側から富士見橋を望む、(右)富士見橋付近は並走路線がない珍しい区間

駒込駅は、東口駅舎は高架下で狭い道路の商店街の中、一方の北口は新しい駅舎で、
駅前を渡る跨線橋駒込橋」のたもとにある。
駒込橋の欄干は桜の花と富士山がデザインされた鋳鉄製と思われる。
桜の花は、この近辺でソメイヨシノ染井吉野)が育成されたことに由来しているのだろう。


●富士山の図案から山手線を望む


●桜と富士山の図案が青く塗られた欄干


●モダンなデザインの駒込北口駅舎

駒込橋のすぐ西に位置している跨線橋が「染井橋」。
閑静な住宅地。たぶん江戸時代に染井村がこのあたりにあったのだろう。
写真の奥に100mほど進むと、日本庭園が美しい都立六義園の染井門に至る。


●染井橋も欄干に桜のデザインが施されている

巣鴨駅も久しぶりに訪れたら駅舎がまったく新しくなっていた。
駅前を通る国道17号が山手線を跨ぐのが「巣鴨橋」。
この跨線橋は、駅舎の新しさに反して構造物の老朽化が目立つ。手摺の塗装は禿げ、かなり錆が目立つのは残念。
でもまぁこういうのも渋くていいかな。


●(左)新しくなった巣鴨駅、(右)錆びた欄干から西側を望む