R299で、薪ストーブ屋を発見

R299に合流。西武鉄道秩父線と、ときに並行して、ときに交わりながら、ゆるやかに山を降りていく。
埼玉県の平野部と秩父市とを結ぶ幹線道路なので、交通量はそれなりに多い。


●正丸峠からR299には、次々とロードバイクが降りてきた

数キロ走ったあたりで、道端の鉄工所に薪ストーブが置いてあるのが目にとまった。
自転車を止め、店先に座っているおじいさんに話しかけた。
10年ほど前から、薪ストーブを製造販売してるらしい。鉄工所というより、薪ストーブ屋そのもの。
おじいさん二人で、趣味の世界を楽しんでいるようで面白かった。


●SK材という強度の高い特殊鋼材を使って製作してるらしい

自分たちのアイデアとお客さんの要望を合わせて作られた、世界に一台の薪ストーブ。
関東一円から注文が来るらしい。薪ストーブはいま、隠れたブームだからね。


●ブタもしくはイノシシの顔かな、かまどやスモーク釜を備えたストーブも

それにしても、こんなユニークな薪ストーブは見たことがない。
ワタシが山小屋で使ってる薪ストーブは、米国製の鋳物ストーブ。鋳物製が、薪ストーブの主流。
遠赤外の輻射熱を発しやすく、蓄熱性にも富んでいるからだと思う。欠点のひとつは高熱に弱いことかな。
しかしこのSK材の薪ストーブは、まったく逆の発想。
薪が自由に手に入る人なら、ガンガン燃やせるストーブのはず。
気密性がないので、燃費は良くないだろうけど、丈夫なSK材のため、油分の多い赤松なんかも燃やせる。
世界に一台しかないデザイン、というのも面白いと思った。


●鉄工所といっても、中に置かれているのは制作中の薪ストーブだけ

店先の薪ストーブでは、芋を焼いていた。調理用のストーブの話をしてたら、一個食うか?とおじいさん。
でっかい芋をいただいてしまった。美味しそうな黄色に焼けた芋、甘い匂いがなんとも言えない。
うどんを食べたばかりなのに、一個丸々平らげ、かなりカロリーオーバーかも。
ワタシも自分の薪ストーブで、焼き芋はよく作る。ちょっと焦げ目がつくくらいが美味しいんだなぁ。


●ストーブで焼き芋を作ってた、食うか?と一個いただいた、サンキュー

昨日、伊豆のみかん農家でいただいたポンカンに続き、今日も焼き芋をいただいた。
何かラッキーが続く週末サイクリングである。